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リハビリ職の転職面接で聞かれる質問と回答例|現役PTが実体験から解説

2026 4/01
転職
2026年4月1日
リハビリ職の転職面接で聞かれる質問と回答例|現役PTが実体験から解説

「面接、なんとかなるでしょ」と思っていた後輩PTが、第一志望の病院に落ちた。正直、僕も驚きました。臨床経験5年、脳卒中リハビリのスキルも十分。なのに不採用。理由を聞いたら「転職理由がネガティブに聞こえたみたい」とのこと。スキルがあっても、面接の答え方ひとつで落ちる。リハビリ職の転職面接には、意外と知られていない「落とし穴」があるんです。ここでは、僕自身の転職経験と、採用面接に同席した経験から、面接で聞かれる質問と具体的な回答例をお伝えします。

目次

転職面接で落ちた後輩PTの話から始めさせてください

冒頭で触れた後輩の話を、もう少し詳しくさせてください。彼の失敗から学べることが、本当に多いので。

彼は熊本市内の急性期病院で5年間働いていました。脳卒中の患者さんを中心に、年間100人以上を担当。学会発表も2回経験していて、履歴書だけ見れば「即戦力」そのもの。

で、面接で何を言ったか。

「今の職場は残業が多くて、勉強する時間が取れないんです」

…気持ちはわかる。僕も経験ある。でも、面接官からすると「この人、うちでも残業があったら辞めるのでは?」と思ってしまう。本人は事実を言っただけなのに、ネガティブな印象だけが残ってしまったんですね。

後日、彼が落ちた病院に知り合いがいたので聞いてみたら、「スキルは申し分なかったけど、長く働いてくれるか不安になった」と。まさに、答え方ひとつの問題だったわけです。

リハビリ職の転職面接は、スキルや経験を見せる場ではありません。「この人と一緒に働きたいか」「すぐ辞めないか」を判断される場。ここを理解していないと、どれだけ腕が良くても落ちます。

リハビリ職の面接で必ず聞かれる5つの質問と回答例

僕がこれまで受けた面接、そして後輩の採用面接に同席した経験から、「ほぼ確実に聞かれる」質問を5つ挙げます。回答例も載せますが、丸暗記は逆効果。自分の言葉に置き換えて準備してください。

「転職理由を教えてください」への答え方

最初に聞かれる質問であり、最も重要な質問。ここでの印象が面接全体を左右します。

NGパターンはさっきの後輩の例。「残業が多い」「人間関係が悪い」「給料が安い」。事実だとしても、そのまま言うと「不満があるとすぐ辞める人」に見えてしまう。

OKパターンは「前向きな転換」。

「急性期で5年間経験を積み、患者さんの在宅復帰後の生活まで支援したいという思いが強くなりました。御院の回復期病棟では、退院後のフォローアップ外来もあると伺い、自分の目指すリハビリテーションが実現できると考えました」

ポイントは「今の職場への不満」ではなく「次の職場でやりたいこと」にフォーカスすること。同じ転職理由でも、言い方で180度印象が変わります。

「なぜ当院(当施設)を志望しましたか」の具体的な回答

「家から近いから」「給料が良さそうだから」。本音はそうでも、言っちゃダメですよ。当然ですが。

この質問で面接官が見ているのは「本当にうちのことを調べてきたか」という熱意です。

事前準備として、最低限やっておくべきこと。

  • 病院・施設のホームページを隅々まで読む
  • 院長や理事長の挨拶文から理念を理解する
  • リハビリ科のスタッフ数や特徴を把握する
  • 可能なら見学に行って実際の雰囲気を見る

僕が転職した時は、ホームページに載っていた「地域包括ケアへの取り組み」について具体的に言及しました。「〇〇という取り組みをされていると拝見して、まさに自分が目指す方向性だと感じました」と。面接官の表情が明らかに変わったのを覚えています。

「今までの経験で最も印象に残った患者さんは」への対応

この質問、意外と準備していない人が多い。でも、ほぼ確実に聞かれます。

面接官が見ているのは「この人はどんな価値観でリハビリをしているか」という点。だから、「大変だった患者さん」よりも「自分の考え方が変わった患者さん」を選ぶといい。

僕がよく話すエピソードはこれ。

「入職2年目で担当した70代の男性患者さんです。脳梗塞後の片麻痺で、当初は『もう畑仕事はできない』と諦めていました。機能回復だけでなく、畑仕事の動作を細かく分析して訓練に取り入れたところ、最終的には片手で鎌を使えるようになった。退院後に野菜を持ってきてくださった時、リハビリの本質は『機能』ではなく『生活』だと実感しました」

具体的なエピソード+そこから得た学びをセットで話すのがコツ。長くなりすぎないよう、2分以内にまとめる練習をしておくといいですね。

「5年後のキャリアビジョン」を聞かれた時の注意点

正直、5年後のことなんてわからない。僕もそうでした。でも「わかりません」は絶対NG。

かといって、大きすぎる夢を語るのも危険です。「5年後には独立して自分の施設を持ちたい」なんて言ったら、「じゃあうちは踏み台?」と思われる。

ベストな答え方は「この施設で実現したいこと」を具体的に語ること。

「まずは御院の回復期リハビリテーションの現場で経験を積み、3年目までに脳卒中認定理学療法士の取得を目指しています。5年後には後輩の指導にも携わり、チーム全体のレベルアップに貢献できる存在になりたいと考えています」

「この施設で長く働く意思がある」というメッセージを暗に伝えるのがポイントです。

「何か質問はありますか」で評価を上げる逆質問

「特にありません」は絶対ダメ。これ、意外と多いんですよ。せっかくの評価アップのチャンスなのに。

逆質問で好印象を与えるコツは「入職後の自分」をイメージした質問をすること。

良い逆質問の例。

  • 「リハビリ科内での症例検討会はどのくらいの頻度で行われていますか?」
  • 「入職後、最初の3ヶ月はどのような流れで業務を覚えていくことになりますか?」
  • 「御院で活躍されている療法士の方に共通する特徴があれば教えていただけますか?」

逆にNGなのは、調べればわかることを聞くこと。「リハビリスタッフは何人ですか?」とか。ホームページに書いてあるのに聞いたら、「下調べしてないな」と思われます。

地方と都市部で面接の質問傾向が違う?熊本で感じたリアル

僕は熊本で働いているんですが、都市部(東京や大阪)で転職した同期の話を聞くと、面接で聞かれることが微妙に違うなと感じます。

都市部は「専門性」、地方は「幅広さ」を見られる

都市部の大病院だと「脳卒中リハビリの専門性をさらに高めたい」みたいなアピールが効く。専門分化が進んでいるので、「〇〇のスペシャリストになりたい」という姿勢が評価される傾向がある。

一方、地方の中小病院や施設だと「なんでも対応できるか」を見られることが多い。実際、僕が面接で聞かれたのは「整形も脳卒中も対応できますか?」「訪問リハビリにも興味はありますか?」といった質問。

ある先輩PTが「転職は3年目か5年目がベストタイミングだ」と言っていて、実際にそのタイミングで動いた人は皆うまくいってました。3年目は「一通りできる」ことをアピールしやすいし、5年目は「専門性も幅広さも」両方アピールできる。地方で転職するなら、5年目くらいで幅広い経験をアピールするのが効果的だと思います。

「地元に戻ってきた理由」は地方転職あるある質問

Uターン転職の人は、ほぼ確実にこれを聞かれます。僕の同僚で福岡から熊本にUターンしてきた人も「絶対聞かれた」と言っていました。

面接官が心配しているのは「また都会に戻るんじゃないか」ということ。だから、地元に定着する意思を示すのが大事。

「両親も高齢になり、近くで生活したいと考えました。また、生まれ育ったこの地域の医療に貢献したいという思いも強くあります」

こんな感じで、「家庭の事情」と「地域貢献」の2つを組み合わせると説得力が出ます。

地方の施設は、地域との繋がりを大事にしているところが多い。「この地域で長く働きたい」という姿勢を見せることで、評価がグッと上がるんですよね。

面接官は質問で何を見ている?採用側の本音

僕は後輩の採用面接に何度か同席したことがあります。その経験から言うと、面接官が見ているポイントは、応募者が思っているのとちょっと違う。

「すぐ辞めないか」を一番気にしている

ぶっちゃけ、これが一番。採用にはコストがかかる。求人広告を出して、面接の時間を取って、入職後は教育もする。それで1年で辞められたら、正直たまったもんじゃない。

だから面接官は「長く働いてくれそうか」を最優先で見ています。転職理由を根掘り葉掘り聞くのも、結局はここに繋がっている。

「前の職場を1年で辞めている」「転職回数が多い」という人は、それだけでハードルが上がる。だからこそ、転職理由は前向きに言い換えることが大事なんです。

スキルより人柄・チームワークを重視する施設が多い

意外に思うかもしれませんが、スキルは二の次という施設が結構多い。特に中小規模の病院や施設では。

なぜか。スキルは入職後にいくらでも伸ばせるから。でも人柄やチームワークは、なかなか変わらない。採用担当の看護部長が「技術は教えられるけど、性格は教えられない」と言っていたのが印象に残っています。

だから面接では、明るくハキハキ話す、相手の目を見る、笑顔を忘れない。こういう基本的なことが、実はものすごく大事。これが現実。

面接の「雑談」こそ本当の評価ポイント

面接の最初や最後に、ちょっとした雑談が入ることってありませんか?「今日は電車で来られましたか?」「暑い中お越しいただいてありがとうございます」みたいな。

実は、ここを見ている面接官は多いです。

用意してきた回答を話す時は、誰でもそれなりに立派に見える。でも雑談では、その人の「素」が出る。愛想よく対応できるか、臨機応変に会話できるか、人として感じがいいか。

僕が同席した面接で、すごく優秀な経歴の人が落ちたことがありました。理由を聞いたら「雑談の時の態度が偉そうだった」と。用意した回答は完璧だったのに、雑談で素が出てしまったんですね。

面接会場に入った瞬間から、出るまでが勝負。待合室での態度も見られていると思ったほうがいいですよ。

面接対策を一人でやるのが不安なら転職エージェントを使え

正直、面接対策を一人でやるのは限界があります。自分の話し方の癖って、自分では気づかないし。

模擬面接で自分の癖に気づける

僕が転職した時、最初は「対策なんていらないでしょ」と思っていました。でも、転職エージェントの担当者に模擬面接をしてもらったら、愕然とした。

「富永さん、『えーと』が多いですね」「結論から話せていないです」「目線が泳いでます」

全然気づいていなかった。自分では普通に話しているつもりだったのに。

第三者に見てもらうって、本当に大事です。友人や家族に頼んでもいいけど、転職のプロに見てもらったほうが的確なフィードバックがもらえる。

施設ごとの「聞かれやすい質問」を事前に教えてもらえる

これがエージェントを使う最大のメリットかもしれません。

転職エージェントは、過去にその施設を受けた人の情報を持っています。「この病院は必ず〇〇について聞かれる」「この施設の面接官は△△を重視する」といった情報を、事前に教えてもらえる。

僕が使ったレバウェルリハビリは、面接対策のサポートが手厚かったですね。希望する施設の面接で聞かれやすい質問を事前に教えてもらえたので、準備がしやすかった。

一人で何となく面接に臨むのと、事前情報を持って臨むのでは、全然違います。無料で登録できるし、まずは相談だけでもしてみる価値はあると思いますよ。登録は3分で完了するので、面接が不安な人はぜひ使ってみてください。

よくある質問

リハビリ職の面接は何分くらいかかりますか?

一般的には30分〜1時間程度です。ただし、施設見学がセットになっている場合は2時間近くかかることも。僕の経験では、45分くらいが平均的でした。ちなみに、面接が15分程度で終わった場合は、残念ながら不採用フラグの可能性があります。「もう少し話を聞きたい」と思われなかったということなので。

面接で給与や休日の質問をしても大丈夫ですか?

聞いて大丈夫です。むしろ、入職後に「聞いてなかった」とならないよう、確認すべき。ただし、聞き方には注意が必要。「お休みはちゃんと取れますか?」より「求人票に記載されていた年間休日120日について、実態もそのとおりでしょうか」と、求人票の確認という形で聞くとスムーズです。転職エージェント経由なら、こういった条件面は担当者が代わりに確認してくれます。

前職の悪口を言ってしまいそうで不安です

事実を淡々と伝えるのはOKです。「月の残業が60時間を超えることがありました」はOK。でも「上司が無能で残業が多かった」は完全にNG。感情的な批判は、自分の印象を下げるだけ。言い換えのコツは「〇〇という環境だったので、△△な環境で働きたいと考え、御院を志望しました」と前向きに変換すること。

面接で緊張して頭が真っ白になったらどうすれば?

「少し考えさせてください」と言って10秒ほど間を取るのは、全然問題ありません。むしろ、慌てて的外れな回答をするより、誠実で好印象。僕も面接で頭が真っ白になったことがありますが、「すみません、少し考えを整理させてください」と言ったら、面接官が「どうぞ、ゆっくりで大丈夫ですよ」と笑顔で待ってくれました。

まとめ

面接は「自分を売り込む場」ではなく「一緒に働きたいと思ってもらう場」。これを忘れなければ、大きく外すことはありません。不安な人は、一人で抱え込まずプロの力を借りてください。まずは行動を起こすこと。それが転職成功への第一歩です。

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富永康太

この記事を書いた人

富永康太(元理学療法士)

臨床経験10年以上。現在はDOPグループ代表として、リハビリ職の転職・キャリア支援に携わる。「給料が安い」「転職が不安」——そんなPT・OT・STの悩みに、現場を知る人間として本音でお答えします。

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