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言語聴覚士の求人が少ない理由5選|現役PT10年が見た採用現場のリアル

2026 4/01
転職エージェント
2026年4月1日
言語聴覚士の求人が少ない理由5選|現役PT10年が見た採用現場のリアル

「言語聴覚士の求人、少なすぎない?」

転職活動を始めたSTさんから、こんな声を何度も聞いてきました。実際、僕が勤務していた回復期病院でも、PT・OTは3〜4名の採用枠があるのに、STは「欠員が出たら1名」というパターンがほとんど。熊本の同僚STは「3ヶ月探して、やっと2件面接できた」とぼやいていたのを覚えています。

でも、本当に求人が「ない」のか?それとも「見つけ方」に問題があるのか?現場経験10年の視点から、採用担当者や転職した同僚の話も交えてリアルな実態をお伝えします。効率よく求人を見つけるコツも紹介するので、最後まで読んでみてください。

目次

言語聴覚士の求人が少ないのは本当?PT/OTとの比較データ

「感覚的に少ない気がする」ではなく、まずは数字で確認しておきましょう。転職サイトの求人数を調べると、明確な差が見えてきます。

求人数の実態:PT・OTと比べてどれくらい差がある?

2026年時点の主要転職サイトでの公開求人数を比較すると、こんな感じです。

  • 理学療法士:約15,000〜20,000件
  • 作業療法士:約12,000〜15,000件
  • 言語聴覚士:約5,000〜7,000件

PTの約3分の1。これが現実。

厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」の資料を見ても、STの就業者数はPTの約5分の1、OTの約3分の1程度にとどまっています。そもそもの母数が違うので、求人数に差が出るのは当然といえば当然なんですよね。

地域別で見ると格差がさらに広がる

都市部と地方の差も見逃せません。

僕が住んでいる熊本県で調べてみると、PT求人が200件以上あるのに対して、ST求人は30〜40件程度。しかもその半分近くが同じ法人の複数拠点募集だったりします。

東北や四国、北陸などの人口が少ないエリアでは、さらに選択肢が限られます。「地元で働きたい」という希望があると、選べる職場が片手で数えられるほどしかない…というケースも珍しくありません。

ただ、ここで諦めるのは早い。求人が少ない理由を正しく理解すれば、対策も見えてきます。

言語聴覚士の求人が少ない理由ランキングTOP5

採用担当者や転職した同僚STからの話をもとに、求人が少ない本当の理由を整理しました。意外な理由もあるかもしれません。

1位:そもそもの配置人数が1〜2名と少ない

これが最大の理由。病院や施設のリハビリ部門を見ると、PTは10名、OTは5名、STは2名…みたいな構成が多いんです。

僕がいた回復期病院もまさにこのパターンでした。ST主任に聞いたことがあるんですが、「嚥下と高次脳機能の対象患者数を考えると、2名でも回せる。3名は多すぎる」という判断だったそう。

配置枠が少なければ、当然求人も出にくい。シンプルな構造です。

2位:離職率が低く欠員が出にくい

これ、意外じゃないですか?

実はSTって、PT/OTと比べて離職率が低い傾向があります。僕の周りでも「10年以上同じ職場」というSTが珍しくない。

理由はいくつか考えられます。

  • 少人数だからこそ人間関係が密で、辞めにくい
  • 専門性が高く、他職場で同じ分野ができる保証がない
  • 女性が多く、育休後も同じ職場に復帰するケースが多い

辞める人が少なければ、採用枠も開かない。「求人が少ない=需要がない」ではなく、「求人が少ない=人が辞めない」という側面もあるんです。

3位:診療報酬上の加算要件が限定的

ここは少し専門的な話になりますが、大事なポイント。

PTは運動器リハ・脳血管リハ・呼吸器リハ…と算定できる範囲が広い。一方、STは言語聴覚療法として算定できる範囲が限られています。

病院経営の視点で見ると、「STを1名増やすより、PTを1名増やしたほうが収益になる」という判断になりがち。実際、僕が転職相談を受けた病院の事務長も「STは必要だけど、収益面ではPT優先になる」と正直に話してくれました。

4位:養成校の数がPT/OTより少ない

そもそもSTを目指す人自体が少ないという問題もあります。

  • PT養成校:約270校
  • OT養成校:約200校
  • ST養成校:約70校

卒業生の数が少なければ、市場に出てくる人材も少ない。結果として、求人を出しても応募が来ないから、そもそも求人を出さない…という悪循環もあります。

5位:訪問・デイなど在宅領域への進出が遅れている

訪問リハビリや通所リハビリは、PT/OTの求人がかなり増えている領域。でもSTはまだまだ少数派です。

僕が訪問リハビリに転職したとき、最初の1ヶ月は道に迷いまくりでした。Google Mapが相棒でしたね(笑)。その事業所にはPT3名、OT2名いましたが、STは非常勤が週2日来るだけ。「STの需要はあるけど、採用できない」と管理者が嘆いていたのを覚えています。

在宅領域はこれから確実に伸びる市場。ここに目を向けられるかどうかで、転職の選択肢は大きく変わります。

「求人が少ない」と感じやすい人の3つの特徴

求人の絶対数が少ないのは事実。でも、「見つからない」と感じる原因が、探し方にあるケースも少なくありません。心当たり、ありませんか?

ハローワークや1つのサイトだけで探している

ハローワークに出ているST求人は、実は全体のごく一部。医療・介護系の求人は、転職サイト経由でしか出さない施設が多いんです。

しかも、転職サイトによって取り扱う求人が違います。A社にはあるけどB社にはない、という求人がザラにある。

1つのサイトで「求人がない」と判断するのは、1つの本棚だけ見て「読みたい本がない」と言っているようなもの。まずは複数のサイトに登録してみてください。

勤務地の条件が狭すぎる

「自宅から電車で30分以内」「〇〇市内限定」…気持ちはわかります。でも、STの求人数を考えると、条件を狭めるほど選択肢がなくなります。

熊本で転職した同僚STは、最初「熊本市内」で探していて全然見つからなかったそう。でも、車で40分圏内まで広げたら一気に5件以上の候補が出てきた。最終的に選んだ職場は「思ったより通いやすかった」と言っていました。

急性期・回復期など領域を絞りすぎている

「急性期で嚥下をやりたい」「回復期で失語症を担当したい」…専門性を深めたい気持ちは大切です。

ただ、最初から領域を絞りすぎると、見える求人が激減します。特に経験3年未満の場合、まずは経験を積める環境を優先したほうが、長期的にはプラスになることも多い。

領域へのこだわりは持ちつつ、最初の転職では少し柔軟に考えてみることをおすすめします。

求人が少ないSTが効率よく仕事を見つける方法5選

求人が少ない中でどう動くか。僕が見てきた「転職成功したST」の共通点をまとめました。

複数の転職サイトを併用する

これは絶対やってほしい。最低でも3サイトは登録しておくべきです。

理由は単純で、サイトごとに持っている求人が違うから。A社にしか出していない施設、B社と独占契約している病院…そういうのが普通にあります。

登録自体は無料なので、「とりあえず登録して求人を見る」だけでも視野が広がります。

非公開求人を持つエージェントを使う

ここがかなり重要。

ST求人の中には、公開されていない「非公開求人」が相当数あります。理由はいくつかあって、「応募が殺到すると対応できない」「在職者に知られたくない」「採用が決まったらすぐ非公開にしたい」など。

特にマイナビコメディカルは非公開求人の保有数が多く、ST専門のアドバイザーに相談できます。無料登録で非公開求人を紹介してもらえるので、まずは相談だけでもしてみる価値あり。登録は3分で完了します。

訪問リハ・小児など成長領域に目を向ける

病院のST求人は限られていても、訪問リハビリや放課後等デイサービスは求人が増えている領域です。

特に小児分野は、発達障害への支援ニーズが高まっていて、STの需要が急増しています。僕の知り合いのSTは、病院から放課後デイに転職して「毎日子どもの成長が見られて楽しい」と話していました。年収も50万円アップしたそう。

「病院しか考えていなかった」という人は、一度視野を広げてみてください。

直接応募も組み合わせる

転職サイトに載っていなくても、直接問い合わせると「ちょうど探していた」というケースがあります。

特に小規模なクリニックや介護施設は、転職サイトに掲載する費用を惜しんで、ホームページだけで募集していることも。気になる施設があれば、直接電話やメールで聞いてみるのも手です。

知人の紹介・SNS経由も侮れない

リハビリ業界は意外と狭い世界。同期や先輩経由で「うちの職場、ST探してるよ」という情報が入ることもあります。

最近はTwitter(X)やInstagramで採用情報を発信している施設も増えています。SNSで気になる施設をフォローしておくと、思わぬ求人情報が流れてくることも。

言語聴覚士に強い転職サイト比較|求人数・サポートを比較

「どのサイトに登録すればいいの?」という質問をよく受けるので、僕がおすすめする3サイトを比較しておきます。

マイナビコメディカル:非公開求人が多い大手

正直、STの転職ならマイナビコメディカルは外せません。

  • ST求人数:公開・非公開合わせて業界トップクラス
  • 専任アドバイザーが履歴書添削・面接対策まで対応
  • 病院から訪問・小児まで幅広い領域をカバー

僕が転職した同僚STの多くが使っていたのがここ。「非公開求人で条件の良い病院を紹介してもらえた」という声を何度も聞いています。登録は無料で、相談だけでもOK。迷ったらまずここから登録してみてください。

PTOT人材バンク:ST専門アドバイザー在籍

  • リハビリ職専門で、業界理解が深い
  • 地方求人にも強い
  • 電話でのヒアリングが丁寧

地方在住のSTには特におすすめ。熊本で転職活動した僕の同僚は「地元の病院事情をよく知っていて助かった」と言っていました。

ジョブメドレー:スカウト機能で待ちの転職も可能

  • プロフィールを登録しておくと施設からスカウトが届く
  • 自分のペースで転職活動できる
  • 直接応募型なので、エージェントとのやり取りが不要

「今すぐ転職」ではなく「良い求人があれば検討したい」という人向け。忙しくて積極的に探せない人にはちょうどいいサービスです。

まずはマイナビコメディカルに登録して、非公開求人をチェックしてみることをおすすめします。

今後STの求人は増える?減る?将来性を考察

「今後もST求人は少ないままなの?」という不安を持っている人も多いはず。僕なりの見解をお伝えします。

高齢化で嚥下・認知領域の需要は増加傾向

日本の高齢化率は2025年に30%を超えると言われています。高齢者が増えれば、嚥下障害や認知機能低下への対応ニーズは確実に増える。

実際、僕がいた回復期病院でも、嚥下リハの依頼は年々増えていました。STの仕事自体がなくなることは考えにくい。むしろ需要は増えていくはずです。

小児発達支援・放課後デイは求人増の狙い目

熊本でも、ここ5年で放課後等デイサービスの数が急増しています。僕の自宅周辺だけでも、3〜4施設が新しくオープンした。

発達障害の診断数が増えていることもあり、小児領域でのSTニーズは今後も伸びる。この分野に興味がある人は、今がチャンスかもしれません。

一方で病院の配置枠は大幅増の見込みは薄い

ただし、病院のST配置枠が急に増えることは期待しにくい。診療報酬の構造が変わらない限り、「PT優先」の傾向は続くでしょう。

病院で働きたい人は、「欠員が出たタイミング」を逃さないことが重要。そのためにも、転職サイトに登録して情報をキャッチできる状態にしておくことが大切です。

よくある質問

言語聴覚士の求人が少ない県はどこ?

東北・四国・北陸など人口が少ない地方は特に求人が限られます。公開求人だけで探すと選択肢がほとんどないケースも。転職サイトの非公開求人を紹介してもらうと、思ったより選択肢があることに気づくはずです。

言語聴覚士は就職難と聞きますが本当ですか?

就職難ではありません。ただ、PT/OTと比べて選択肢が少ないのは事実。エリアや領域を広げれば問題なく就職できます。新卒でも転職でも、複数の求人を比較検討できる状態を作ることが大切です。

STの求人が多い分野はどこ?

訪問リハビリ、放課後等デイサービス、介護老人保健施設は増加傾向にあります。特に小児分野は急成長中。病院よりも求人が見つかりやすいので、選択肢を広げたい人は検討してみてください。

言語聴覚士は転職しにくいですか?

求人数が少ない分、タイミングとエリアが重要になります。1〜2サイトで探すと「求人がない」と感じがちですが、複数の転職サイトに登録して非公開求人を紹介してもらえば、選択肢は確実に広がります。

ハローワークでSTの求人が見つからないのはなぜ?

ST求人は非公開で出されることが多いためです。病院や施設側も「良い人材を効率よく採用したい」と考えており、転職エージェント経由で募集をかけるケースが増えています。ハローワークだけに頼らず、転職サイトを併用するのがおすすめです。

まとめ

STの求人が少ないのは事実ですが、探し方次第で選択肢は広がります。まずは複数の転職サイトに登録して、非公開求人をチェックするところから始めてみてください。行動した人だけが、良い求人に出会えます。

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富永康太

この記事を書いた人

富永康太(元理学療法士)

臨床経験10年以上。現在はDOPグループ代表として、リハビリ職の転職・キャリア支援に携わる。「給料が安い」「転職が不安」——そんなPT・OT・STの悩みに、現場を知る人間として本音でお答えします。

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