「言語聴覚士 求人」で検索して、出てくるのはたった10件…。しかも、どれも希望と違う。そんな画面を見て、思わずスマホを閉じた経験ありませんか?
僕は元理学療法士で、今はPT/OT/STの転職支援に関わっています。正直に言うと、STの転職相談を受けるたびに「PT/OTとは難しさの質が違うな」と感じます。求人がないわけじゃない。でも、見つけ方を知らないと本当に苦労する。
僕のST友人も「転職サイト3つ登録したのに、まともな求人が2件しかなかった」と嘆いてました。その気持ち、痛いほどわかります。
ただ、理由を知れば対策は打てます。構造的な問題と、それを突破する具体的な方法。両方を知った上で動けば、状況は変わります。
「言語聴覚士の求人、全然ない…」と感じるのはあなただけじゃない
この感覚、めちゃくちゃ正しいです。
実際、僕の周りのSTにも同じ悩みを持つ人が何人もいます。熊本で10年以上STをやってる友人は「転職したいと思って5年経った」と笑ってましたが、笑えない。だって、本当に選択肢がないから動けなかっただけなんです。
PT/OTの転職サイトを見ると、数百件の求人がバーッと出てくる。でもSTで検索すると、同じ地域で10分の1以下。この差を初めて見たとき「え、バグ?」って思いましたよね。バグじゃない。これが現実。
去年、うちの協会の講座に来てくれたOTさんが「年収360万で10年やってきたけど、もう限界です」って言ってて、聞いてて胸が痛かった。STの方も同じような悩みを抱えてる人、本当に多い。求人が少ないから「今より良い条件」を探すのに苦労する。だから現状維持。でも心は疲弊していく。
とはいえ、「少ない」には明確な理由があります。その理由を理解すれば、どこを探せばいいか、いつ動けばいいかが見えてくる。だから、まずは構造を知ることから始めましょう。
なぜ言語聴覚士の求人は少ないのか?5つの構造的な理由
求人が少ないのは、あなたの探し方が悪いわけじゃない。構造的にそうなってるんです。ここ、めちゃくちゃ重要なので一つずつ説明しますね。
そもそも有資格者数がPT/OTの5分の1以下
2024年時点で、言語聴覚士の有資格者数は約4万人。これに対してPTは約22万人、OTは約11万人です。単純にSTはPTの5分の1以下しかいない。
有資格者が少ないってことは、現場で働いてる人も少ない。働いてる人が少ないってことは、退職者も少ない。退職者が少ないから、求人も出にくい。この連鎖なんですよね。
養成校の定員も関係してます。PT/OTの養成校は全国に200校以上あるのに対して、STは80校程度。毎年の新規資格取得者も、STはPTの約3分の1です。
1施設あたりの配置人数が圧倒的に少ない
これ、現場を知ってる人ならわかると思います。病院のリハビリ室に行くと、PTが10人、OTが5人、STが1〜2人。こんな比率、ザラじゃないですか?
施設基準的にも、STの配置義務がある領域は限られてます。回復期リハビリテーション病棟でも、PT/OTと比べてSTの必要人数は少ない。だから採用枠自体が少なくなる。
僕の知り合いの熊本の病院は、ST1人体制が10年続いてます。10年ですよ。その1人が辞めない限り、求人は出ない。こういう状況が全国で起きてる。
地方は「病院に1人」がザラ、退職が出にくい
都市部ならまだいい。でも地方になると「ST1人体制」が当たり前になります。
1人だけだと、辞めたくても辞めにくい。「自分が辞めたら患者さんどうなるの」という責任感。これが転職を止めてしまう。結果、求人が出ない。
ちょっと話がそれますが、熊本地震のとき、避難所でリハビリのボランティアをしたんです。あの経験が「自分は人の役に立ちたいんだ」と改めて気づかせてくれました。だからこそ、患者さんのことを考えて辞められないSTの気持ちもわかる。でも、自分を犠牲にし続けるのは違うとも思うんですよね。
訪問リハ・介護領域でSTの需要がまだ追いついていない
訪問リハビリや介護施設って、PT/OTの求人は増えてます。でもSTはまだまだ。
理由は単純で、事業所側がSTの必要性を十分に理解していないケースが多いから。嚥下障害や高次脳機能障害のリハビリがどれだけ重要か、経営者が知らない。だから「とりあえずPTとOTでいいか」となる。
これは逆に言うと、チャンスでもあります。需要はあるのに供給が追いついていない領域。ここを狙えば、競争率は低いです。
非公開求人に流れやすい職種特性
STの求人って、公開されないことが多いんです。
どういうことか。たとえば、病院のST1人が「来年3月で辞めます」と伝えたとする。病院側は「次のSTを早く見つけないと」と焦る。でも、公開求人を出すと、今いるSTが「もう次の人探してるんだ」と感じてしまうリスクがある。
だから、転職エージェント経由で水面下で探す。非公開求人になる。表に出てこない。
これ、知らないと致命的です。転職サイトの公開求人だけ見て「ない」と判断したら、見えてる求人の半分も拾えてないかもしれない。
意外な事実:STの求人倍率は実はPT/OTより高い
ここでちょっと視点を変えます。
求人が「少ない」と「採用されにくい」は、まったく別の話です。ここ、ごっちゃにしてる人が多い。
厚生労働省の職業安定業務統計によると、言語聴覚士の有効求人倍率は3〜4倍程度。これ、PT/OTよりも高い数字なんですよね。つまり、求職者1人に対して3〜4件の求人がある計算。
なぜこうなるか。STは資格者自体が少ないから、求人1件あたりの応募者も少ない。PT/OTは資格者が多いから、1つの求人に応募が殺到する。結果、STの方が「売り手市場」になりやすい。
マイナビコメディカルの公開情報を見ても、ST求人は「応募が少なくて困ってる」という施設側のコメントが散見されます。つまり、あなたが求人を見つけさえすれば、採用される確率は高い。
どうですか? 少し気持ちが楽になりませんか?
問題は「求人の総数が少ない」「非公開に流れやすい」ことであって、「あなたが採用されない」ことじゃない。探し方を変えれば、状況は一気に好転します。
言語聴覚士の求人を効率よく見つける3つの方法
じゃあ具体的にどうすればいいか。僕がSTの友人に実際にアドバイスした方法をそのまま共有します。
転職エージェントの非公開求人を狙う
さっき書いた通り、STの求人は非公開に流れやすい。だからこそ、エージェント登録は必須です。
自分で転職サイトを巡回しても、公開求人しか見れない。でもエージェントに登録すると、「◯◯病院で来月から募集かけますよ」みたいな情報が入ってくる。この差はでかい。
特にSTは求人数が限られてるから、1件でも多くの選択肢を持つことが重要です。公開求人だけで判断して「ない」と諦めるのは、本当にもったいない。
マイナビコメディカルは非公開求人の取り扱いが多くて、ST専門のアドバイザーもいます。無料登録で相談できるので、まず話を聞いてみるだけでも情報量が全然違いますよ。
訪問看護ステーション・小児領域に視野を広げる
病院だけを探してませんか?
実は訪問看護ステーションや小児領域って、ST求人の穴場なんです。競争率が低い。理由は、多くのSTが「病院でしか働けない」と思い込んでるから。
訪問リハは最初ハードル高く感じますよね。僕が訪問リハビリに転職したとき、最初の1ヶ月は道に迷いまくりでした。Google Mapが相棒でしたね(笑)。でも慣れれば、時間の自由度も高いし、患者さんとじっくり関われる。
小児領域は発達障害や言語発達遅滞のニーズが増えてて、STを求めてる施設が多い。でも「小児経験ないし…」と敬遠されがち。未経験でもOKなところ、結構あります。
視野を広げるだけで、選択肢は一気に増える。
タイミング戦略:4月・10月入職を逆算して動く
これ、意外と知らない人が多い。
求人が出やすいタイミングがある。4月入職に向けた12〜2月、10月入職に向けた7〜9月。この時期は「年度替わりで辞める人」「下半期スタートで辞める人」の後任募集が増えます。
逆に言うと、5月や11月に探し始めても、求人は少なくなってる。
だから、転職を考え始めた時点でエージェントに登録しておく。「いい求人が出たら教えてください」と伝えておく。これだけで、タイミングを逃さずに済む。
焦って「今すぐ転職したい」と動くより、3〜6ヶ月先を見据えて準備する方が、いい求人に出会えます。
僕がSTの友人に本気でおすすめした転職サービス
実際に僕のST友人が使って、年収アップできたサービスがあります。
マイナビコメディカルです。
なぜこれを勧めたか。理由は3つ。
まず、ST求人の取り扱い数が多い。大手だから施設との繋がりが太くて、非公開求人も豊富に持ってる。僕の友人は熊本在住でしたが、県内で5件以上の非公開求人を紹介してもらえたそうです。
次に、地方対応がしっかりしてる。都市部だけに強いサービスだと、地方在住のSTは使えない。でもマイナビは全国対応で、地方の病院・施設との繋がりも持ってる。
最後に、担当者の対応がいい。STの友人が「病院からクリニックに移りたい」と希望を伝えたら、その条件に合う求人をちゃんとピックアップしてくれたと。機械的に求人を送りつけるんじゃなくて、希望を聞いた上で提案してくれる。
結果、友人は年収が40万円アップしました。「こんなに変わるなら、もっと早く登録すればよかった」って言ってました。
登録は3分で終わります。無料だから、とりあえず登録して情報だけもらうのもアリ。求人を見てから動くかどうか決めればいい。
求人が少ない地域でも諦めないでほしい
最後に伝えたいことがあります。
僕も熊本で転職に苦労した経験があります。PT求人ですらそこそこ大変だったのに、STはもっと選択肢が限られてる。それは事実。
でも、ゼロじゃない。探し方を変えれば見つかる。非公開求人にアクセスすれば選択肢は増える。訪問や小児に視野を広げれば可能性が広がる。
大事なのは、焦らないこと。でも、早めに情報収集を始めること。この2つは矛盾しません。
「今すぐ転職したい」じゃなくていい。「いい求人があれば動きたい」くらいの温度感でいい。そのためにエージェントに登録しておく。情報が入ってくる状態を作る。それだけで、見える景色が変わります。
あなたが「もう無理かも」と思ってるなら、それは探し方を知らなかっただけ。本当にそう思います。まだ何も終わってない。ここから動き始めればいい。
よくある質問
言語聴覚士は本当に就職難なんですか?
就職難ではなく「求人の見つけ方が難しい」が正確な表現です。有効求人倍率はPT/OTより高く、需要自体はあります。非公開求人にアクセスできれば選択肢は増えますよ。
新卒の言語聴覚士でも求人は見つかりますか?
新卒は病院・施設側も育成前提で欲しがっています。むしろ中途より有利なケースも。養成校の就職サポートとエージェント併用で、複数の選択肢を持つのがおすすめです。
田舎・地方だと言語聴覚士の求人はほぼないですか?
公開求人は確かに少ないです。でも非公開求人や訪問リハ領域を探せば見つかることも多い。僕の熊本の友人も、エージェント経由で5件以上紹介してもらえました。
言語聴覚士の転職エージェントはどこがいいですか?
ST求人数と地方対応を考えるとマイナビコメディカルが安定してます。1社だけじゃなく複数登録して比較するのがベストですね。
まとめ
言語聴覚士の求人が少なく見えるのは、構造的な理由があるから。有資格者数の少なさ、1施設あたりの配置人数、非公開求人の多さ。でも、需要はある。探し方を変えれば見つかる。エージェント登録、視野の拡大、タイミング戦略。この3つを実践するだけで、状況は変わります。まずは情報収集から始めてみてください。
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この記事を書いた人
富永康太(元理学療法士)
臨床経験10年以上。現在はDOPグループ代表として、リハビリ職の転職・キャリア支援に携わる。「給料が安い」「転職が不安」——そんなPT・OT・STの悩みに、現場を知る人間として本音でお答えします。
